ご挨拶

ご挨拶

 急性期脳主幹動脈閉塞に対する血栓回収療法は、有効性のエビデンスが確立し、欧米並びに本邦のガイドラインでも強く推奨される治療となりました。しかし本治療の実施状況は、地域格差が大きく、治療を受けられる患者は未だ少ないのが現状です。神奈川県では、多くの急性期病院が早くからtPA静注療法の普及に取り組んできましたが、血栓回収療法に関しては未だ不十分な状況です。
 そこで神奈川県において、tPA静注療法及び脳血管内治療による再開通療法(血栓回収療法)の実施状況や治療成績を明らかにするために、多施設共同前向き登録研究として、「神奈川急性期再開通療法登録研究:Kanagawa intravenous and endovascular treatment for acute ischemic stroke registry (K-NET registry)」を実施することを計画しております。本研究にご参加頂ける県下の多くの御施設の先生方には心より深謝致します。
 これまで都道府県単位で、本研究のような登録試験はございません。本研究によって、人口914万人を抱える神奈川県において本治療の普及を図り、直接搬送や転院搬送の実態及び問題点や、治療受容困難な地域の存在も明らかにしたいと考えております。また今後の課題である一次脳卒中センターおよび包括的脳卒中センターの整備に向けて貢献できることを期待しております。
 本研究にご参加頂ける御施設の先生方並びにスタッフの方々におかれましては、日常診療でお忙しいところ誠に恐縮でございますが、今後とも何とぞよろしくご理解・ご協力頂けますようお願い申し上げます。

ID

パスワード

PAGE TOP